[ニッポンの良い食品 #3] 
純栗かの子 くりまんじゅう/桜井甘精堂
2012.09.20
From 事務局

今年も新栗の収穫時季を迎えました!

生産者会員の桜井甘精堂さんでは、
9月~10月、いよいよ来年度に向けての仕込み作業、
そして 新栗商品の販売が始まろうとしています。

栗という繊細な果物 そのままの味にこだわり、
甘味は淡く・・・香りは高く・・・
創製元祖の心を伝える栗菓子の数々。

今日は、ニッポンの良い食品。再掲載企画の第3弾として、
秋の訪れを感じる2品をご紹介して参ります。


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常に本物にこだわり続ける
老舗の絶品栗菓子

純栗かの子 くりまんじゅう/桜井甘精堂


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株式会社 桜井甘精堂/代表 桜井昌季

桜井甘精堂は、栗の名産地として知られる長野県小布施町で、
二百年にわたって、栗菓子の専門店を営んで参りました。
創業より一貫して大切にしているのは、栗本来の風味、
おいしさを生かした菓子を作るということ。
栗はタンニンという成分を多く含んでいるため酸化しやすく、
手を加えるほど、色は黒ずみ、風味も落ちます。
余計な手は加えず、シンプルに作ることを心がけていいます。

当堂を代表する商品のひとつ「栗かの子」は、
栗と砂糖だけで作るきんとん、1892年に5代・桜井佐七が創製しました。
栗と砂糖で栗餡を作り、その中に栗の甘露煮を入れて煮込んで作ります。
滑らかさを求めますと、餡を漉して火入れをしなくてはなりません。
当堂は、舌触りよりも風味を大切にしていますので、
餡の目が粗いのが特徴です。
また、甘露煮の口も鮮やかな黄色ではありませんし、
表面には斑点やしみもあります。見た目は少々悪いかもしれませんが、
これが栗の自然な形。着色料の不自然な加工はしておりません。
小布施の町が観光地として発展するにつれ、全国的に知られる菓子となり、
今では多くの方にお正月のおせちやご贈答としてご愛顧いただいています。

「くりまんじゅう」は、栗菓子をもっと身近に感じてほしいとの思いで
昨年5月に発売した商品。甘さを控えた栗餡と皮の黒糖との相性が良く、
好評をいただいています。
当堂の栗菓子、小布施の栗のおいしさを是非ご笑味ください。


≪編集部より≫
桜井甘精堂は、和から洋までバラエティ豊かな栗菓子が楽しめるのが
魅力です。中でもこれからの季節は、「栗の木テラス」のモンブランと、
小布施本店・軽井沢店のくりあげまんじゅうがオススメ!
どちらも栗好きにはたまらない美味しさです。

(良い食品通信・2011年秋号記事を一部修正の上再掲載)