土佐のあまみ屋さん訪問記
2012.05.30
From 自然村

東京都練馬区で販売協力店をやっております「自然村」です。
5月の連休に、会の仲間である「土佐のあまみ屋」さんを訪ねて、
高知県の幡多郡黒潮町に行ってきました。

amami.JPG

代表の小島正明さんは、塩が専売制の時代に「自然塩」を作りたいとの思いから
伊豆大島で若者たちが集まって行った塩運動に参加(「海の精」の前身)、
その後、高知県黒潮町に移って、塩づくりをしてこられました。

「理想の塩とは?」と尋ねると、がりがりした塩じゃなくて、
ふわっとした塩を作りたい、「そのまま食べて美味しい塩」を目指していますとのこと。
また、塩作りの方法も聞いてきましたので、紹介します。

塩作りの方法は?
まず、ポンプを使って目の前の海から海水を取水します。

step1.JPG
雄大な太平洋が広がっている。雨の日だったが、押し寄せ、ひいていく波壁の迫力。

ネット式の枝状架式塩田(立体タワー)に海水をシャワー状に吹きかて循環させ、
濃縮してかん水を作ります。
step2.JPG

かん水を結晶ハウスの木箱に入れたら、毎朝かき混ぜてやりながら結晶させます。
時期にもよりますが、結晶までは7~10日間くらいです。
step3.JPG

結晶を収穫したらにがりをきって、布袋に入れ洗濯機で脱水します。
その後、手作業で異物を取り除き、粒の大きいものと小さいものをブレンドして計量し、
パッキングします。こうして、海の天日塩あまみができあがります。
step4.JPG

見学を終えて
塩つくりの工程は太陽と風の力が重要だが、かき混ぜたり、検品したり、
人の力もとても重要だ。黒潮町には他に何軒かの塩作り工房があるが、
同じ海の水からほとんど同じような濃縮法で作っても味の違いがある。
他の味比べをして私の感覚だと、「あまみ」が他と違う。初めにあまみを感じる。
塩味の違いはどこで生まれるんだろう。
天日乾燥中のかき混ぜかた見極め方なんだろうか。