[ニッポンの良い食品 #4] 
薄紅/翁屋・赤い林檎
2012.10.05
From 事務局

読書・スポーツ・芸術の秋...
様々な表現が頭に浮かぶこの季節。
やっぱり欠かせないのが、食欲の秋ですよね。

ちょっぴりハジャギ過ぎた夏に別れを告げ、
疲れの出始める10月・・・
どうしてこう、甘いものが食べたくなるのでしょうか。

今日は、ニッポンの良い食品。再掲載企画の第4弾!
今すぐ食べたい! 秋の味覚をご紹介いたします。


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りんごの産地青森を代表する
郷土古典菓子

薄紅/翁屋・赤い林檎

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株式会社 翁屋  代表 斎藤己千郎

翁屋は、大正7年、本州最北の地・青森に創業しました。
風土を生かし、特産品のりんごを使った菓子製造を行っています。

今回ご紹介した「薄紅」は、当店自慢のオリジナルアップルグラッセ。
製法はきわめてシンプルで、輪切りにした紅玉りんごを砂糖蜜で煮含め、
一日かけて乾燥させます。
10日以上の成熟期間をおいたら、粉砂糖をまぶして製品に仕上げるのですが、
薄紅に使うのは、形が美しく直径7cmほどの大きさのもののみ
(それ以外は、刻んで「薄紅百顆」というお菓子に使います)。
1個のりんごから1~2枚しか作ることのできない贅沢な逸品です。

素材には、南部町の農園で低農薬栽培された紅玉だけを使用し、
添加物や着色料はいっさい使いません。手間と時間をかけて
昔ながらの製法で作っています。
噛みごたえ鮮やかで、どこか懐かしさを感じる甘酸っぱさ。
りんごそのものよりも、りんごを感じる深い味わいが特徴です。
菓名「薄紅」は、島崎藤村の詩「初恋」にちなんで付けました。

JAL国際線の機内菓子としても採用され、2010年11月で
発売から30年目を迎えました。
今も多くの方に愛される当社ロングセラー。
ぜひ一度ご賞味ください。


≪編集部より≫
お好みのお茶を入れて、「薄紅」でのティータイムは
至福の時。紅茶・ほうじ茶・コーヒー、カルパドス、
お好きなものでよろしいのはもちろんですが、
香り高い相性の良さをおすすめすれば、かたぎ古香園の
紫香楽紅茶です。幸せが響き合います。

(良い食品通信・2010年秋号記事を一部修正の上再掲載)