ペットボトルのお茶の表示を見ると、多くの商品に「原材料名:緑茶、ビタミンC」と書かれています。

よく「飲む人の健康を考えてビタミンCが入っているんだろう」と誤解されている方がいらっしゃいますが、実はこれ、商品を日持ちさせるための酸化防止剤なんです。

「ビタミンC」と表記すると、天然自然の食品から抽出したもののように思いがちですが、Lアスコルビン酸とアスコルビン酸ナトリウムという二つの薬品、添加物です。

会員の清水一芳園さんの「香檳烏龍茶(シャンピンウーロンチャ)」は、添加物フリー。写真をご覧いただくと分かるでしょうか、容器いっぱいにお茶が詰まっていて、空気が入っていないため、酸化防止剤の必要がないんです。ぜひ一度、容器を逆さまにして確かめてみてください。

また、忙しい毎日ですが、お茶は急須で淹れるように・・・が基本です。気持ちも落ち着きますよ。


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店主の強いこだわりが生んだ、極上の烏龍茶

香檳烏龍茶

株式会社 清水一芳園
代表取締役 清水和正

今回紹介した「香檳烏龍茶」は、数百種類ある台湾茶の最高峰であり、台湾の中でも限られたごく一部の茶畑でしかとれない大変貴重な茶葉を使った飲料です。
茶葉の栽培法は、「虫の力を借りる」といった特殊なもので、ウンカという小さな虫が新芽の樹液を吸うことによって、お茶の香りや味わいに独特の風合いが生み出されます。そのため、農薬も化学肥料も一切、使うことができません。華やかで高貴な香りは、かつて輸出先のイギリス貴族の間で「シャンパンに値する最高のティー」として愛されていたほどです。
この茶葉と出合った当時私は30歳でしたが、そのおいしさに惚れ込み、すぐさま現地に飛んで生産者を訪ねました。しかし、そこで聞かされたのは、生産量は減少の一途で、いつなくなってもおかしくないというショックな現実。というのも、この茶葉の栽培は大変手間がかかる上、昭和50年代当時の台湾は、ハイテクランド構想で茶畑がどんどん精密機器の工場に代わっていった時代。きれいな水と空気があり、広い敷地の茶畑は、工場の立地に最適だったからです。
なんとかしてこのお茶を残したいと思った私は、34歳の時に日本での茶葉販売を始めました。その後この会に入会し、先輩からの提案もあって、この製品を開発しました。
世界遺産・高野山麓の名水「大師の水」の純水を使い、煎れ方にもこだわって仕上げた、当店自慢の逸品です。どうぞお試し下さい。

大阪市福島区吉野3-2-49
http://www.ippoen.co.jp

編集部より
「家庭でお茶を入れる習慣がなくなり、親子の会話や思いやりが失われているように感じる」と清水さん。今春京都にオープンしたカフェでは、「お茶を楽しむ暮らし」を発信していきたいと、急須の使い方やお茶の入れ方を教えながら商品の提供を行っているそうです。抹茶を使ったスイーツもおすすめです。

(良い食品通信vol.09、2012年秋号記事を再掲載)

清水一芳園より、お茶教室台湾茶編のご案内です。
台湾茶を日本に紹介すること35年。
当園園主の内容の濃い基礎知識を和やかな雰囲気の中で学びませんか?

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〈開催概要〉
・日時   毎月第3土曜日 午後3時から4時半まで
       2/16、3/16、4/20、5/18の全4回
・場所   清水一芳園京都本店 セミナールーム

・講習内容 台湾茶のこと
      茶道具の使い方
      各地のお茶の特色
      お茶の味わい方
      お茶とお菓子の楽しみ方

・定員   6名

・受講料  3000円/回×4回(12000円)
       *お茶とお菓子がつきます。別途費用はありません。
       *お支払いは開催決定後、前払い制としております。
       振込口座はお申込み頂いた方へご連絡致します。
       *都合により来れない月は、ご本人のご家族、ご友人等に代わりに
       お越しいただいて構いません。

・申込〆切 2013年2月3日(日)
       *定員に達しない場合は3月以降のスタートになります。
       予めご了承ください。

・申込み・問合先 担当者:清水啓
      Eメール info@ippoen.co.jp
      またはお電話にて承ります。

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