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安全でおいしい、
会の製品を支える大豆

すずろまん
ナカセンナリ

有限会社 濱農場
代表取締役 濱幾郎

私ども浜農場は、長野県松本市で、米や大豆、野菜、りんご、そば等、安全でおいしい農作物作りに取り組んでいます。
今回紹介した大豆は、小粒納豆用に適した品種すずろまんと、豆腐や味噌加工用に適したナカセンナリです。契約栽培を中心にしており、会の製品では、村田納豆の納豆、久保食品の豆腐、酢屋亀本店の味噌に使っていただいています。
当農場が、安全な農産物の生産に取り組むようになったのは、今から20年余年前、都市部を中心に食への安全意識が高まりつつあった頃でした。農薬や化学肥料がまだ当たり前に使われていた時代ですので、有機栽培や無農薬栽培についての前例もあまりありません。肥料会社に有機肥料の開発を依頼したり、除草方法を工夫したりと、地道に試行錯誤を重ね、独自の農業を築いていきました。
また、当農場の作物の安全性を知っていただくことにも力を入れており、地域の一般的な栽培方法と比べて、化学肥料や農薬を50%以上減らして作られた農産物に与えられる「信州の環境にやさしい農産物」の認証を取得したり、農産物のカドミウム検出試験を行って結果を公表したりしています。
2007年には、当農場をはじめ地区の各農家で、堆肥等による土づくりを基本に環境に優しい農業を行う「エコファーマー」の認定を取得。地域ぐるみでより良い環境づくりにも取り組んでいます。私たちはこれからも地域と歩み、未来を守り育てていきたいと思います。

編集部より
日本人の食卓には欠かせない醤油や味噌、納豆、豆腐...はすべて大豆から出きていますが、その国内自給率はわずか6%だそうです(平成23年4月公表、農林水産省「大豆をめぐる事情」)。農業の実情に注目し、食料問題について、もっと真剣に考えなくてはならないと感じます。

(良い食品通信vol.6、2012年冬号記事を再掲載)

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