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北海道産小麦全量使用。うどん好きなら
一口で分かる「本物」のおいしさ

稲庭干饂飩

有限会社 佐藤養悦本舗
代表 佐藤信光

秋田県湯沢市の名産品「稲庭干饂飩」。江戸寛文年間に稲庭吉佐エ門によって作られたのが始まりと言われています。藩主への献上品や幕府への土産品として珍重され、その技は一子相伝によって三百年もの間守られてきました。私どもは、その技を受け継ぐことができた数少ない作り手であり、伝統の製法で「本物」を作り続けています。
稲庭うどんは、小麦粉と塩水を練っては熟成させて生地を作り、手綯(てない)いして延ばし乾燥させて作ります。当社では全工程を職人の手仕事で行っていますので、完成までには4日程かかります。また、職人全員が互いの出来を評価しながら一斉に工程を進めることで技と品質の維持に努めており、生地にしっかりと向き合えるよう工場には時計を置いておりません。職人は、香りや弾力等の「生地のメッセージ」を敏感に読み取りながら身体を動かし、熟練の技と感覚で仕上げています。
原料にもこだわり、小麦粉、澱粉、食塩と全て国産の厳選したものを使用しています。国産小麦粉はクセが強い上に色も水分量にもばらつきがあり扱いがとても難しいのですが、鼻を抜ける香りや確かなコシの強さ、喉越しまで主張し続ける小麦本来の豊かな風味は外国産では決して出せません。今では輸入小麦を使うメーカーがほとんどですが、当社は平成元年より北海道産100%で製造しています。
うどん好きの方なら、たった一口で当社のうどんのおいしさをお分かりいただけると思います。ぜひ一度ご賞味ください。

秋田県湯沢市稲庭町南ケ沢112
http://www.1728udon.com

編集部より
現在、稲庭うどんメーカーはたくさんありますが、国産原料100%で作られる稲庭うどんは、おそらく佐藤養悦本舗のみ。国産小麦の豊かな味わい、なめらかな舌触り、コシが強くもっちりとした感触。本物の味をぜひご堪能ください。寒い季節は、鶏だし等の温麺にしてもおいしくいただけますよ。

(良い食品通信vol.10、2013年冬号記事を再掲載)

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