自然村主催 8/4(日) 講演会「たねが導く豊かな世界」
2013.07.22
From 自然村

編集部です。
練馬の協力店会員・自然村さんが、8月4日(日)に講演会「たねが導く豊かな世界」を開催します。

私たちの食卓にならぶ野菜は、実に90%がF1種という種子から作られています。
この種から育った作物は、形が揃う、見た目がよい、すぐ大きくなるなどの特徴を持っており、1960年代に作られて以降、効率性・経済性を求める高度経済成長の中、またたく間に全国に広まりまったそうです。

しかし、一代限りの雑種なので、農家は毎年種苗会社からF1種を購入しなければなりません。昨秋公開された映画「モンサントの不自然な食べもの」は、この種子を支配して利益ばかりを追求するグローバル企業の実態、そして現在の「食」の経済構造に強い疑問を投げかけて話題となりました。

その一方、代々農家はできの良い野菜のタネを採種し、翌年にまた蒔いて収穫することを繰り返してきましたが、何世代に渡って作り続けられるうちに遺伝性が安定した「固定種」という品種があります。

有機であれ無肥料自然栽培であれ、農法の前に「種子」の大切さに気づいた自然村さんは、7年前から在来種・固定種・自家採種の野菜を販売してきました。今回の講演会は、在来作物とたねの楽しさに浸る内容となっているそうです。ご興味のある方、ぜひご参加ください。

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講演会「たねが導く豊かな世界」を開催します! 自然村 吉村文夫

7年前、有機であれ無肥料自然栽培であれ、農法の前に健康で生命力ある自然な種子が大事ということを知り、在来種・固定種・自家採種の野菜を販売してきました。初めは手探りで。
少しずつたねとり農家さんとの付き合いが増え、第38回日本有機研究会全国大会で長崎県雲仙市でたねを採り、生物多様性農業を営む岩崎政利さんと出会いました。

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生物多様性農業を営む岩崎政利さん

岩崎さんと出会い、岩崎さんの野菜と出会うことで、新しい段階に入りました。たねが自然か自然でないか、安全か安全でないか、美味しいか美味しくないかの点だけでなく、たねが私たちの過去と今と未来を豊かに繋いでくれていることを知りました。単一でない個性豊かな野菜たちの美しさ可愛さ面白さ!

毎週金曜日に届く野菜箱を開ける時はわくわくします。どんな野菜が入っているかなと。見たことも食べたこともない野菜たちにどれだけたくさん出会ってきたことでしょう。どうやって食べたらいいだろうと困ることもあります。食べてみたらとびっきり美味しかったり、普通だったり。色の美しさに感動することは度々です。

お客さんたち、岩崎さんの野菜を選んで買ってくれる人、なにげなく買ったものが岩崎さんの野菜のこともあるでしょう。このどうして食べたら美味しいのかしらと首を傾げさせるけど、食べたら美味しい!野菜を作っている人に会ってもらいたいな~、その自然観に触れたら新しい世界が広がるのではないかと思い続けていました。

この度、機会を得て、岩崎政利さんのお話会を開くことになりました。また縁あって雑穀と在来作物と食文化の研究者である増田昭子さんにもお話しをしていただけます。

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雑穀と在来作物と食文化の研究者、増田昭子さん

前置きが長くなりました。是非、みなさまの参加をお待ちしています。
参加するみなさんと共に雲仙の命巡る畑に立って種子を守り続けることの本質を感じる、そんなライブ感ある会にしたいと思います。まる1日をたっぷりと在来作物とたねの楽しさに浸る会にしましょう。

この企画にはたくさんの方の支援があります。参加を楽しみにしていてくださるみなさま方や相談にのってくださっている渋谷のオーガニックレストラン「デイライトキッチン」塚本さん、みなさんに感謝です。

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講演会 「たねが導く豊かな世界」

●日時  8月4日(日)10:00(9:30受付開始)~14:30   
●会場  スタジオ・ワイズ
     練馬区関町北2-26-17 ワイズ2ビル 地下1階
     西武新宿線武蔵関駅南口徒歩1分
     アクセス http://studio-ys.jp/access.html
●会費  5000円(食事・飲み物含む)
●申込み・お問合せ
     自然村 電話03-5927-7787
     詳しくはhttp://blog.sizenmura.jp/article/70959722.htmlまで。
     当日のスケジュール等もこちらでご確認ください。
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