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酢〆にできるほどの
新鮮さを持つ、極上の干物

灰干さんま

有限会社 西出水産
代表取締役 西出隆一

紀州は古くよりさんま漁が盛んで、浜辺の砂でさんまを乾かし、保存食にするという習慣がありました。
この干物をもっともっとおいしくしたい、私たちはその一心で素材や製法を追求し、辿り着いたのがこの灰干さんまです。
この商品の大きな特徴は、「灰干」という乾燥方法にあります。昔ながらの天日干しや、大量生産システムで採られている機械乾燥はよく知られるところですが、どちらも素材を空気に触れさせて乾燥させるという点では、素材の酸化、つまり鮮度の低下は免れません。一方、この灰干では、素材にセロファンを巻いて灰の中に入れ、空気に触れさせることなく余計な水分だけを抜き取るので、素材を酸化させずに干物にすることができます。灰干さんまは、身も変色しておらず、そのまま酢〆にできるほどの鮮度の高さが自慢です。
また、一枚一枚、経験豊富な職人が手作りしており、素材にも徹底的にこだわりました。さんまは、根室沖の漁場でとれた最も油の乗ったものを使い、調味用の塩は赤穂の天然塩と長崎・五島灘の天然塩の独自ブレンド。灰は無添加で、灰干に最も適した鹿児島シラス。セロファンは天然パルプ製のものを採用し、すべての工程で浄水器を通した磁気活性水を使っています。
おすすめは両面を軽く焼いて。ふくよかな香りが広がり、身は柔らかくしっとり。凝縮されたさんまの旨味をお楽しみいただけます。ぜひ家族皆で召し上がってください。

和歌山県和歌山市雑賀崎755-3
http://www.sanma.co.jp

編集部より
さんまは旨み好きの子供たちも喜ぶ味。ニンニクをきかせてグリル、トマトと合わせてグラタンもいいですね。

(良い食品通信vol.02、2011年冬号記事を再掲載)

さて、皆さんは次の漢字 いくつ読めますか?

「狭真魚」、「祭魚」、「三馬」、「三摩」...
これらは全て 今で言う「秋刀魚」のことを示しています。

江戸時代から大衆魚として親しまれてきた「さんま」。
1831年に発行された「魚鑑」(武井周作薯)では、
「さんまは秋から冬にかけて房総沿岸でとれて、薄塩にして売る。
京都ではサヨリと呼ばれる」と書いてありました。

また、夏目漱石の「我輩は猫である」には
主人公の猫が「三馬を盗んで」というくだりがありますが、
1894年までは「三摩」と記載されていました。

「秋刀魚」という表記になったのは、1898年頃からだと言います。

このように、大衆から広くそして長く親しまれてきた「さんま」。
今日はそんな「さんま」を生産している、会員の西出水産について
ご紹介して参りましょう。


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西出水産は昭和39年の創業以来、灰干し一筋にこだわり、
灰干しさんまを作りつづけています。

灰干しにより、空気からシャットアウトして作られた灰さんまは、
高鮮度のまま魚本来のうまみだけを封じ込めています。

火を通すとすぐにじっとりにじみ出て、美味そうな香りが広がります。

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