3月16日、第1回 こんぶ土居さんの「だし」講座
今秋10月20〜21日、奈良県大和郡山市で開催される
「大和郡山・第1回良い食品博覧会」に向けて、
地元の協力店会員である「良い食品処さとなか」さんの店舗で、
「食の語り部」講座がスタートしました。
この講座は、古事記の編纂に関わった語り部である
稗田阿礼の縁の地・大和郡山で開催中の「古事記1300年紀事業」の一つとして
市民参加でスタートした「食の語り部プロジェクト」で、
人から人へ、「語る」こと「語り継ぐ」ことをテーマにしています。
「良い食品づくりの会」生産者会員の方たちを「語り部」として
食を学ぶセミナーや映画上映会等をシリーズ開催される予定です。
3月16日に開催された第1回の講座は、「こんぶ土居」の土居成吉さんを語り部に
「伝統的なだしのとり方」がワークショップ形式で進められました。
料理好き熟年男子・ベテラン主婦・栄養士・若い女性など世代も様々な約20名が参加。
土居さんが家庭で簡単にできる昆布と鰹節に基本だしの取り方を紹介しながら、
参加者のみなさんと一緒に実習しました。
材料は、こんぶ土居「天然真昆布」、中嶋屋本店「かつお本枯れ削」。
最初はだし本来の味を、そして少し塩を加えて味わいの変化を試食。
昆布と鰹節で「だし」をとるのは初めてという人がほとんどで、
試食時は「美味しい!」の声と思わず微笑む顔が...。
「こんなに深いうま味があるなんて、びっくり」と伝統的なだしの味わいを
あらためて発見した人が多くおられたようです。
土居さんは伝統的なだしのとり方入門講座として、
昆布の歴史や産地、うまみ成分等について話された後、
世界に誇る日本の食文化の基本ともいうべき「だし」を未来に語り継いでいくためにも
「せめて週1回くらいは家庭でとりませんか」と提案されました。
参加者のみなさんは講座が終ると早速、昆布とかつお削節、
土佐の海の天日塩「あまみ」を買い求められて家でもチャレンジされたとのこと。
(ちなみにこの日、さとなかさんの店では天然真昆布とかつお本枯れ削が
すっかり売り切れてしまったそうです。)
食の語り部・土居さんが熱く語る「日本のだし文化」が
聴く人の心に沁みわたるひと時でした。
講座の様子は、参加者のお一人が編集された動画で紹介されています。
ぜひご覧ください。
今後の開催スケジュールは、「良い食品処さとなか」ホームページ、
または、facebook:大和郡山「食の語り部」で。
[今後のプログラム予定]
●6月15日(金)午後3時~
「伝統的な胡麻豆腐の作り方」 食の語り部:大村屋・田中洋治さん
●7月22日(日)午前9時~/午後3時~(2回)
映画の会 ドキュメンタリー「食の未来」ー遺伝子組み換えで広がる緑の砂漠ー
デボラ・クーンズ・ガルシア監督作品 2004年/90分