去る2月19日(日)〜21日(火)までの3日間、
那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザを会場に、
98名の参加者をもって「第41回良い食品づくりフォーラム沖縄」を開催しました。
恒例のセミナーでは、昨年のフォーラムに引き続き、
元京都大学原子炉実験所助教授の海老澤徹先生を講師にお迎えし、
「福島第一原発事故の今」と題して講演をいただいた後、食に携わる者の責任として、
食品の放射能汚染にどのように取り組むべきかを議論しました。
また、沖縄リハビリテーションセンター病院の吉田貞夫先生には、
「泡盛と健康 〜泡盛は健康増進に貢献できるのか?〜 」をテーマに
様々な研究報告等のデータを交えながら、健康という観点から見た泡盛の魅力を
お話いただきました。
海老澤徹先生
吉田貞夫先生
[会員報告レポート]
沖縄伝承料理 花ぐすく会長 花城ツル子さん
創業40年。沖縄伝統料理の草分けとも言える「花ぐすく」の
花城さんには、沖縄伝統料理の歴史や料理に込められた人々の願い、
商品づくりのこだわり等をお話しいただいた。
法本胡麻豆腐店 法本憲一郎さん
価格競争に埋没するのではなく、品質を追求する食品づくりで
独自の道を切り拓きたいと力強い言葉で語られた。
紺野酒店 紺野昌則さん
福島県浪江町で酒店を営んでおられた紺野さんは、
現在、福島原発の災禍で避難生活を余儀なくされている。
現在の状況と福島への思いをお話しいただいた。
フレッシュ佐武会長 佐武俊作さん
ご自身の幼少期の体験をもとに、現在の日本社会に感じている
危機感を語られた。また、食の安全性や食育についての考えを示し、
地元の小中学生への食事アンケートの実施、インターンシップの受け入れ等、
食育の取り組みを発表された。
掛田商店 掛田勝朗さん
販売店の役割は、作り手の気持ちを伝えることであるとの考えのもと、
顔の見えない人には売らない、ネット注文は全てお断り等、
独自の経営方針を語られ、日本の食文化を発信している自覚を持とうと
皆に呼びかけた。