「第42回良い食品づくりフォーラム東京」を開催しました
2012.10.10

 9月10、11日の2日間、「第42回良い食品づくりフォーラム東京」を開催し、
104名の出席のもと、大変充実した内容で終わることができました。

 恒例のセミナーでは、国立民族学博物館名誉教授の石毛直道先生をお迎えし、
「世界にひろがる日本食」をテーマにご講演をいただきました。
 また、元京都大学原子炉実験所助教授の海老澤徹先生には、
最新データに基づいて「福島原発事故と食品汚染の現状」をご説明いただいた後、
会員それぞれが扱う食品の放射能汚染状況や、それに対する対応について、
個別にアドバイスいただきました。

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会の冒頭で井出会長が挨拶しました

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石毛直道先生講演「世界にひろがる日本食」

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海老澤徹先生講演「福島原発事故と食品汚染の現状」


[会員報告レポート]

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「うちは『菓子屋』」よりも『栗屋』」 桜井甘精堂 桜井昌季さん
栗はデリケートな果物で、すぐに変色し、手をかければかける程、風味がなくなると言います。
おいしい栗菓子づくりのため、製法はできるだけシンプルに。機械化して商品の味が変わっては
本末転倒、安易な効率化は行わない等、桜井甘精堂の素材の風味を第一に考える姿勢に共感しました。


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「ものづくりは、人の手から離れてはいけない」久保食品 久保隆則さん
添加物を使わない豆腐づくりを志したきっかけ、本会入会の経緯をお話いただいた後、
会の理念に沿ってお店の取り組みを丁寧に説明いただきました。「いいものは人から生まれる。
ものづくりは人の手から決して離れてはいけない」という言葉が強く心に響きました。


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「この会が持つ本質感を若い視点で伝えるために」D&DEPARTMENT 相馬夕輝さん

「デザインとは、パッケージなど表層のことだけではなく、何よりまっとうなものづくりがあって、
その上に、それをいかに背景や姿勢、ビジョンを伝え、販売するかということである。」
普段はあまり馴染みのない「デザイン」について考える貴重な機会となりました。
また、d勉強の会の実施や渋谷ヒカリエ内「d47食堂」で会の製品を使った定食メニューの提供等、
販売協力店としての活動についてもお話いただきました。


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認定品売り場の工夫 近鉄百貨店奈良店 パントリー 安食達也さん
近鉄百貨店奈良店における認定品売場の工夫についてご説明いただきました。
会についての説明ボードを一新し、POPを作って商品や生産者について分かりやすく伝えたり、
「良い食品フェア」を行う等、会を積極的にアピールされており、その熱意にたいへん刺激を受けました。

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良い食品博覧会をPR ラッキーやまと小泉店 岩本範久さん
第一回大和郡山 良い食品博覧会のPRについての取り組みについて説明いただきました。
博覧会に興味を持ってもらうため、食品サンプルを使ったり、分かりやすいポップを作ったりと、
様々な工夫をされており、たいへん参考になりました。また、今年5月から毎月開催している
「食の語り部」講座についての様子やお客様の反応についてもお話しいただきました。